Bambooという名のBar
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赤坂の一ツ木通りとみすじ通りを結ぶ路地に位置する『Bar Bamboo』
2月のとある日、久しぶりに一杯。
店のロケーションがすでに京都。
京都の町屋を思わせる木造長屋。
バックバーの壁紙は桂離宮でも使用している唐長の唐紙。
ルイヴィトンが参考にしたといわれる模様だそうです。
いつものカウンターに座れば、その端に置かれた新聞は京都新聞。
氷をカットする包丁は有次(ありつぐ)。
あらゆるところがあきれるほど京都なのです。
もちろん、京都出身のオーナーバーテンダー、叶野先生は京都弁。
生憎、この日は天気が悪い平日のため、ノーゲスト。
混んでいるところが嫌いな私にとってはうってつけ。
(基本的に金曜日は飲み歩かないことが多い、実は。)
まずは店名にもなっている「Bamboo」シェリーベースのカクテルを作ってもらう。
2杯目にジンフィズ、このお店の顔ともいう代表的なカクテルです。
それからウィスキー。
種類は多くないが、状態のよいブレンデットのオールドボトルが素晴らしい。
今日読んだ漫画「嗚呼、花の応援団」のせいで、ジョニ赤の水割りをオーダーしてしまった。
クエッ、クエッ、クエッ。
古きよき時代のウイスキーの香りが最高。
いつもながらウイスキーと氷の絶妙なバランスに惚れ惚れ。
そして水は京都御所近くの梨木神社の湧き水を使用しているという徹底ぶり。
この水を使うことによって季節にごとに味が変わるのです。
特に春の雪解けの頃と梅雨時の味が美味しい。
叶野先生は、季節感を意識しているのだろう・・・。
最近、流行のカクテル、モヒートは他店では年中メニューにあり、
近年のBarでは欠かせないものだが、叶野先生はミントの季節しか作らない。
葉巻が好きな私は年中飲みたいのだが不自由さがまた良い。