住まいの中のパブリックについて考える。
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2/13に行われた、建築倉庫での講演会へ行ってきました。
テーマは「プライベート±パブリック/領域について考える」です。
様々な建築家・デザイナーを建築倉庫に招き、
同じテーマで講演を行う連続講演会の第3回。
今回のゲストスピーカーは、
TPOでもおなじみの篠原聡子さんでした。
篠原さんは建築事務所の傍ら大学の教授もしており、
研究を進めているアジアの居住を軸に、
篠原さんの実家や、設計したシェアハウス等、
実際に見てきた事例を用いてお話が進みました。
特に興味深かったのは、
シェアハウス内の人間関係を基盤に、様々な展開を見せている様子と、
バンコクの水路が発達した地域の、家から水路に出る間の桟橋が、
専有のはずなのに隣の家と繋がりながら、
お寺に続くひとつのパブリックな地上通路になっている話でした。
もちろんその桟橋はそもそもプライベートなスペースなので、
洗濯物を干したりもしているそうです。
▽篠原さん・内村さん設計のシェアハウス
「シェア矢来町」
篠原さんは実家が田舎だったそうで、
お祭りになると実家の庭に人が集まるという、
プライベートとパブリックの切り替わりを体感して育った中で、
全くそうでない都会の建物を見たギャップが、
シェアハウスの概念やプライベートとパブリックを考える研究に繋がっているそうです。
確かに、弊社の入居者さんの様子から、
”専有する”ことと”進入されない”ことはとても重要で、
設計上、プライベートとパブリックの交わりを計画していても、
住みこなしの中では閉じた使い方になっていると感じます。
そういった中で、TPOが提供する物件が、
入居者にも街にも還元されるものになると良いなと思いました。
現在、上記シェアハウス「シェア矢来町」と
篠原さん設計の「maglia jiyugaoka」が募集中です。
▽maglia jiyugaoka
1階・2階のメゾネットで、上下でお部屋の雰囲気が異なる仕上げです。
1階のテラスに生活を表出していただける方、是非ご内見ください。
by hirabayashi