東京建築探訪
先日、Eテレの「美の壺」でフランク・ロイド・ライトが取り上げられていましたね。
そんな近代建築の巨匠が設計した「自由学園明日館」へ行ってきました。
「自由学園明日館」は重要文化財に指定されており、
目白と池袋の間という、超都心にあります。
フランク・ロイド・ライトの建物は、
低く横に広がるプレーリースタイルと呼ばれるスタイルが主流ですが、
こちらの建物も敷地いっぱいに広がるように、
左右対称のコの字型の建物が青々とした芝生を囲んで建っており、
足を踏み入れた瞬間から、どこか違う国に来たような気持ちになります。
回廊。
石畳に落ちる柱の影、水平に伸びる深緑が奥行を感じさせます。
窓ガラスはステンドグラスのように模様が描かれていて、
照明の埋め込みもダイヤ型になっていたりと、
いたるところに巨匠の遊び心が見受けられます。
外観にも現れているホール。
ホールに入った瞬間は天井が低く、
中央まで進むと縦に伸びた美しい窓と高い天井で、
一気に開放感に包まれます。
2階の食堂。
天井から吊るされた大きな丸い照明と天井や壁の模様が印象的。
学生たちの語らいが聞こえてくるようです。
写真に写っている天窓の一部のガラスが少々ゆがんでいるのですが、
建築当時(1921年)からのオリジナルだそうです。
※1999~2001年に保存修理工事済み
他にも、オリジナルデザインの椅子や、
靴箱、階段のディテール等々、
贅沢で豊かなデザインと空間を感じられました。
お散歩がてらの建物見学も良いものですね。
※明日館の見学可能日はHPのカレンダーをご確認ください。
ちなみに、こちらの自由学園明日館の裏には、
TPO物件の「Beatitude(ビアティチュード)」があります。
※現在満室。窓から明日館が見えるお部屋もあり。
また、フランク・ロイド・ライトと並んで名前の上がる
近代建築の巨匠、ル・コルビュジエについては、
現在「建築倉庫ミュージアム」で
ル・コルビュジエ / チャンディガール展 –創造とコンテクスト-展が開催中。
TPO物件の設計者でおなじみの、千葉学さんが監修されていますよ。
by hirabayashi