【新築】箱の長屋の内覧会を12/18(土)に開催します
以前こちらのブログでもご紹介した1月竣工の新築賃貸、箱の長屋ですが、予定通り12/18(土)に内覧会を開催いたします。
1月の竣工前に内見が出来る数少ない機会ですので、年明けのお引越しをご検討されている方は是非お問い合わせ下さい。
さて、今回は箱の長屋の特徴についてご紹介していきたいと思います。
設計は建築家の難波和彦さんで、有名な「箱の家」シリーズの長屋バージョンのため「箱の長屋」という名称が付けられています。
「箱の家」は1995年の「箱の家001」から続いている住宅のシリーズで、2021年現在全国で170戸近くが竣工、現在もその数を伸ばしています。
難波さんによると、「箱の家」の設計コンセプトは以下の4点にまとめることが出来るそうです。
・工業化された高性能な建築部品を組み合わせて、コスト・パフォーマンスの高い住宅を実現する。
・日射や通風など、自然エネルギーを取り入れながら、省エネルギーで高性能な住宅を実現する。
・一室空間化によって、ライフスタイルの変化に対応するフレキシブルな住宅を実現する。
・単純でコンパクトな箱形デザインによって、街並の景観にフィットする住宅を実現する。
言葉だけでは伝わりづらいかと思いますので、作品を一つご紹介したいと思います。(箱の家166)
(無印良品の「木の家」は難波さんが監修されたものなので、「箱の家」を知らない方でも、無印良品の「木の家」をイメージして頂くと良いかもしれません。)
外観は箱型のシンプルな形態で、南側にテラスとバルコニーを設け、それを覆うように大きな庇がの伸びています。
この庇は季節による太陽の角度変化によって、夏は日差しを遮り、冬は日差しを取り込み、夏は涼しく冬は温かい室内空間を生み出しています。
また、工業化された建築部材の組み合わせであっても、開口部の位置や大小の変化によって格好良い立面に仕上がっています。
室内は2層吹き抜けの空間で開放感があり、余計な間仕切りを作らないことで家族のコミュニケーションが生まれることが期待できます。
また、なるべく個室を作らないような設計により、子供の独立などの家族構成の変化に合わせ、各年代ごとにフレキシブルな住まい方が出来ます。
設計者の難波さんのHPでは160戸以上の過去の作品が掲載されていますので、合わせてご覧ください。
南武線の分倍河原駅に完成する今回の「箱の長屋」は、そんな「箱の家」シリーズ初の賃貸住宅になります。
箱の家を賃貸用に約60㎡の広さにし、四軒長屋のように横に展開した構成になっています。
箱の家のコンセプトはそのまま、外観の庇などに特徴が現れています。
吹き抜け空間は南からの日差しが入り気持ち良く、備え付けのシーリングファンを使えばメゾネット特有の室内の温度ムラの心配も無さそうです。
周辺は都心部に比べて高層の建物が少なく、住戸同士の距離感もあるため、2階でも抜けのある景色を楽しむことが出来ます。
ちなみに、箱の家についてもっと詳しく知りたいという方には、難波和彦『進化する箱』(TOTO出版,2015)がおすすめです。
箱の家の4つのコンセプトなどについて、設計者自身により詳しく解説がされています。
また、東京大学建築デザイン研究室『建築家は住宅で何を考えているのか』(PHP研究所 ,2008)もおすすめです。
建築家の難波和彦さん、千葉学さん、山代悟さんが41の住宅作品について独自の視点で解説していて、箱の家も2作品が取り上げられています。
弊社取扱いのegota houseなども掲載されていますので、TPO物件のファンの方にもおすすめです。今は絶版になってしまっているようですので、気になる方は古本屋やフリマサイトで探してみて下さい。
内覧会まであと約10日。お問い合わせをお待ちしています。
by hachiga