みんなの椅子 ムサビのデザインⅦへ行ってきました
武蔵野美術大学 鷹の台キャンパスで開催中の「みんなの椅子 ムサビのデザインⅦ」へ行ってきました。
武蔵野美術大学が所有する400脚以上の椅子の中から約250脚が展示されるという、とっても見ごたえのある展示でした。
展示はほぼ時系列順に9つのセクションに分かれています。会場にはセクションごとにQRコードがあり、スマホで読み取ると詳細な説明が見られるようになっていました。
01_近代椅子デザインの源流
02_トーネットとデザイン運動
03_国際様式と家具デザイン
04_ミッドセンチュリーと大衆消費社会
05_スカンジナビアンモダン:手仕事と機能性の共存
06_イタリアンモダン
07_ポストモダニズムと倉俣史朗
08_日本の椅子
09_フォールディングチェア
アーチ状の空間に一直線に椅子が並べられている「01_近代椅子デザインの源流」の展示から始まります。
会場全体で一部の椅子を除いて、多くの椅子に実際に触ったり座ったりすることが出来るようになっています。
作品保護のため手袋を付ける必要がありますが、それでもこんなに沢山の椅子の座り比べをする機会はめったに無いと思います。
サーリネンなどのミッドセンチュリーの椅子は円形に展示されていました。せっかくなので時計回りに一つずつ座っていくのがおすすめです。
自分にはあまり馴染みが無いイタリアンモダンの椅子たち。黄色い椅子は喜多俊之さんの「ウインク」という椅子だそう。座り心地もフカフカでした。
こちらはロバート・ヴェンチューリの「クイーン・アン・チェア」。ミースのless is moreを皮肉ったヴェンチューリらしいデザインのラミネート版が、プライウッドに貼り付けて作られているそうです。
ヴェンチューリの椅子なんて初めて見たので、たぶん珍しい椅子なのだと思います。
アクリルと造花、アルミパイプで出来た倉俣史朗の「Miss Blanche」。他にも「How High the Moon」や蓮の花をモチーフにした椅子なども展示されていました。
もちろん日本の椅子も。柳宗理や剣持勇、長大作など、沢山展示されていました。
会期は2期に分かれていて、前期は7月11日~8月14日、後期は9月5日~10月2日になっています。現在は展示入れ替え作業中のようですので、気になる方は9月5日以降に行ってみてください。
ちなみに武蔵野美術大学は最寄り駅の西武国分寺線 鷹の台駅から徒歩18分と距離があるため、国分寺駅から出ているバスを利用するのがおすすめです。
by hachiga