「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展へ行ってきました
5月28日(日)まで東京都現代美術館で開催されていた、
「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展へ行ってきました。
本展はロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館、上海のロング・ミュージアム(西岸館)、中国の成都当代美術館、ニューヨークのブルックリン美術館、ドーハのM7などで開催され、日本での開催にあたってはOMAのパートナーである建築家の重松象平さんが空間演出をしたことでも話題になりました。
展示内容はもちろんですが、展示空間にも着目して見学してきました。
障子のような見た目の曲面で出来た展示空間。
フローリングと鏡で表現された小道と池。クリスチャン・ディオールの庭園に対する真摯な眼差しが表現されているかのようです。
白一色のトワルの部屋。大小様々な大きさの円形のステージを、床面に1つ、天井に2つ埋め込まれた小さな照明が照らしています。
吹き抜けのアトリウムにずらりと並ぶロングドレス。東京都現代美術館のアトリウムが、以前にジャン・プルーヴェ展が開催されていた時とは全く違う雰囲気になっていて驚きました。
また、今回の展示では写真家の高木由利子さんが撮影した写真が随所に展示されているということでも楽しみにしていました。
軽井沢のアトリエ兼自宅で墨黒の壁を背景に撮影しているそうで、シャッタースピードを8秒にし、最初の4秒は静止し、後の4秒はモデルがゆっくり動くことで軽やかな雰囲気の作品になっています。
ジョン・ガリアーノが2007年のSSコレクションで発表した「SUZURKA-SAN」。北斎がペイントされたリネンのコートだそうで、実物もとっても厳かな雰囲気の中で展示されていました。
世界中を巡回してきた展覧会の名に恥じないような、見どころたっぷりの展示でした。
ちなみに東京都現代美術館のある清澄白河駅では、FRAME 502号室が6月中旬予定に空き予定になっています。
清澄白河には美術館以外にも気になるお店がたくさんあるので、内見の後には街歩きも楽しんでみて下さい。
~建築好きの方におすすめのお店~
木造家屋を改装したヴィンテージ家具を扱うのインテリアショップ。白色に荒々しく塗装された店内に、「本物」の家具がずらりと並んでいました。
コーヒーも飲めて観賞用植物も買える自転車ショップ。築50年以上の倉庫をリノベーションした店舗で、内装設計はトラフ建築設計事務所。
蔦が這う外観が印象的。もともとはスタジオだった建物を本社兼ショップとしてリノベーションしたそうです。婦人衣料雑貨がメインですが、ヨーガン・レールの手掛ける家具を眺めるのも楽しいです。
by hachiga