アンティチュセ・フランセ東京で開催中のPierre Chapo展へ行ってきました
飯田橋駅を降りて外堀沿いに少し歩いて、逢坂という坂を上がった途中にアンティチュセ・フランセ東京はあります。フランス政府公式の語学学校・文化センターで、RC造3階建ての建物は1951年に建築家の坂倉準三によって設計されました。
きのこのような形をした柱や二重のらせん階段が有名で、二重のらせん階段は世界的に見ても珍しいそうです。
坂倉準三自身による増築や、みかんぐみによる改修など、何回かの改装によって現在の姿になっています。さらに2021年には藤本壮介による新校舎が完成し、現在では70年の歳の差のある建物が中庭に面して向かい合っている形になっています。
新校舎は様々な余白にオープンスペースが作られていて、この日は生憎の雨でしたが天気が良い日はとっても気持ちが良さそうでした。
ほとんど建築見学がメインになってしまいましたが、旧校舎ではフランス人の家具デザイナーのピエール・シャポの展示が行われていました。
ピエール・シャポは20世紀を代表するフランスの家具デザイナーです。美術学校を卒業後にはタリアセン・ウエストを訪問してフランク・ロイド・ライトに出会い、そのことが後の作品に大きな影響を与えたそうです。
7-shaped backのキャプションの通り珍しい背もたれのデザイン。産業的なデザインが主流であった時代にイサム・ノグチが取った作品への有機的なアプローチに共感し、自身のギャラリーでもイサム・ノグチの作品も多く展示していたそうです。今回の展示でもイサム・ノグチのAKARIシリーズが一緒に展示されていました。
もともとは9/29までの開催でしたが、好評につき10/15まで会期が延期されたそうです。まだ間に合いますので気になる方は是非~。
by hachiga