TPO STORES INTERVIEW
中村食糧 / 清澄白河
FRAME
パンを介して繋がる、広がる輪。 建物も素材を活かして。
―物件との出会い
東京に行くなら若いうちかな、と「清澄白河 テナント」でネット検索した際に出てきた一つがFRAMEだったそう。
27㎡の成形の間取りを見て、ちょうどいい広さだと思い早速タカギプランニングオフィスへ問い合わせ。
内覧当時は新築工事の最中で、足場も悪く、ヘルメットをかぶりながらの内覧に少々戸惑ったものの、申込みを即決した店主中村さん。
その当時の心境を伺うと、「ほぼ完成してなかったけど決まっちゃうと思ってすぐ決めました。」と笑顔で思い切りの良いコメントをいただきました。
―内装について
表に看板や表札を出していない中村食糧。
店内の半分以上がバックヤードで、1人が入れるサイズ感の売り場には自慢のパンがところ狭しと並んでいます。
内装設計は地元のご友人によるもの。本来は看板も出せるところをあえて表に何も出さなかったのは、「建物がかっこいいのでできるだけそのまま使いたかった。」とのこと。
シンプルでいて建物の素材を最大限に活かす発想は、パン作りとも共通している様に感じました。
入り口で目に入る「n」マークのデザインも内装設計の方と決めたそうで、オタク心をくすぐられます。
(もともと経営していた和歌山の「3ft」にも同じnマークが付いてリニューアルされていました。)
中でも中村さんのお気に入りは、パンを並べている背の高いラック。可動式で省スペースにも一役買っており、使い勝手も抜群だそうです。
なるほど、天井まである背の高いラックは間仕切りの役割も果たしながら、様々なパンが一面に並び、こちらもテンションが上がってしまいます。
お客様の評判も上々で、店内の雰囲気について“すごく良い”とのお声をいただいているそうです。
―入居者との交流
1階が店舗で2階以上が居住用の賃貸となっているFRAME。
上階の入居者の中にはパンを購入される方もいらっしゃるのでは、と思っていたところ、思いがけないエピソードが。
何と入居者全員をご存じだそうで、買いにいらっしゃるのはもちろん「ご飯に行く仲」の方もいらっしゃるそうで、中村さんの人柄を感じました。
パンの名前や食材も思い付きで、中村食糧という店名も特に由来は無いと屈託なく話す中村さん。
ストイックなパン作りとギャップのある親しみやすいキャラクター、和やかな空気が広がりました。
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店主 中村隆志 プロフィール
1989年和歌山県生まれ。
専門学校卒業後、関西のパン屋にて4年勤務し2014年和歌山にて独立。
ギャラリーでの販売から始まり、2017年に『3ft 』開業。
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